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ドッピオとは?エスプレッソを自分流にカスタマイズしてみよう!

レシピ

 

2018.09.21

「ドッピオ」とは、イタリア語で「ダブル」という意味で、コーヒーの世界ではエスプレッソの2倍量を注文するときの専門用語にあたります。

苦味を楽しみたいときや、コーヒーの濃厚な味わいを楽しみたいとき、ふくよかな香りを楽しみたいときに使うほか、カフェでのカスタマイズオーダーや、いわゆる「裏メニュー」にも使えます。

日本ではなじみ薄い「ドッピオ」かもしれませんが、ヨーロッパでは普段からよく聞く言葉。「ダブル」と言っても伝わりますが、せっかくなので「ドッピオ」と注文して、カッコよくキメてみたいですね。

こちらでは、ドッピオとはなにか、本場イタリアでは実際にどんな風にドッピオを利用しているのか、そしてアレンジの幅がぐっと広がるドッピオの使い方など、ドッピオにまつわるすべてをお伝えします。

ドッピオとは?

一般的に、1杯(約150ml)のコーヒーを入れるときは、12g程度のコーヒー豆を使います。エスプレッソになると、7~10gの豆から30ml程度の抽出量ですが、このとき、深煎りにした極細挽きの豆を用い、強い圧力をかけて抽出するので、とても濃厚なコーヒーが出来上がります。

ドッピオは2倍量という意味なので、約14gのコーヒー豆から60mlを抽出したものです。いわゆるエスプレッソの2杯分ですね。

エスプレッソ・ドッピオがカフェイン控えめなのに濃厚なワケ

エスプレッソやエスプレッソ・ドッピオは、濃厚な味ゆえに、カフェインも多いと思われがちですが、実はその逆。抽出時間が短いために、カフェインがお湯に溶け出しにくいのです。さらに、深煎り豆を使う場合が多く、焙煎の段階で揮発してしまいます。

ちなみに、いわゆるドリップコーヒー1杯分には約90mgのカフェインが含まれているのに対し、エスプレッソ1杯分には約50mg。もちろん、使うコーヒー豆の種類や焙煎方法などによっても変わってきますが、ドッピオなら2倍になるので、通常のコーヒー1杯分と同じくらいです。

エスプレッソのことを改めておさらい!

ところで、そもそもエスプレッソとは一体、どんなものを言うのでしょう?ドッピオとはエスプレッソの2倍量を言うのですから、エスプレッソ自体のことも、少しおさらいしておきたいですね。

ただでさえ苦いコーヒーを、もっと苦くして一体どうするのか、と思う方もいるかもしれません。実はエスプレッソには、コーヒーとは違った魅力がたくさんあるんです。短時間で抽出することで、コーヒーの雑味をおさえ、うま味だけをギュッと凝縮し、濃厚なコクを引き出しているのが最大の特徴。

エスプレッソとは苦いだけでなく、甘味や酸味など、コーヒー豆が持つ本来の味を極限まで引き出しているのです。これにより、通常のコーヒーよりも高いリラックス効果があると言われています。同じコーヒーなのに、抽出方法の違いでこんな差が出るのは驚きですね。

エスプレッソの由来

日本でも一般的になったエスプレッソですが、これはスターバックスなどシアトル系カフェチェーン店の展開が大きかったと言われます。コーヒーの良いところを極限まで引き出したエスプレッソ、一体いつ頃生まれたのでしょう?

エスプレッソの歴史は意外にも古く、1806年、ナポレオンの時代までさかのぼります。当時、大陸封鎖令が出て、砂糖やコーヒー豆が著しく不足しました。実はこの時に代替品として生まれたのがエスプレッソ。

困窮したカフェのオーナーが編み出したのは、コーヒー量を減らして価格を下げる、というものでした。これで当座の危機をしのいだわけですね。時代が下ると、圧力をかける抽出方法も開発され、より濃厚なエスプレッソが味わえるようになりました。

「エスプレッソ」の意味

イタリアで生まれて広く浸透し、日本にも親しまれるようになったエスプレッソ。抽出時間が短いことから「急速」を意味すると言われます。実際イタリアでは、鉄道の急行を「エスプレッソ」と呼びます。

しかし語源についてハッキリしておらず、1杯1杯注文を受けてから抽出するので「特別に、あなただけに」という意味がある、という説も。エスプレッソが持つ濃厚な味わいからも、うなずけます。それ以外に「抽出する」という意味もあるそうです。

味わいだけでなく、名前まで奥深いエスプレッソ。なんだかミステリアスですね。ぜひドッピオでたっぷり楽しんでください。

完璧なエスプレッソ・ドッピオとは

完璧なエスプレッソ・ドッピオとは、3層に分かれたエスプレッソのこと。この3層とはそれぞれ「クレマ」「ボディ」「ハート」と呼ばれ、入れたてのわずかの間だけ楽しめる、いわば一瞬の芸術なのです。

3層にはそれぞれ味や香りに特徴があり、きれいに3分されていると、それはおいしさの証と言われます。

ゴールデンブラウンの層 クレマ(泡)

クレマとは、イタリア語で本来「クリーム」という意味ですが、エスプレッソの表面に浮かぶ泡のことを言うようにもなりました。きめ細かく、ほどよい弾性があるのが良いクレマと言われます。

グラニュー糖を乗せると、ゆっくり沈むのが理想。エスプレッソの中では、甘味が凝縮された部分です。

キャラメル色の層 ボディ

豆の味わいが一番はっきりと表れる層で、銘柄や焙煎方法によって味が異なってきます。濃厚なコクと甘味が凝縮された、深みのある部分です。

ダークブラウンの層 ハート

アロマ(香り)が凝縮された層といわれるハートには、抽出したばかりの香りと、余韻を残すような香りが詰まっています。

紅茶でも「エスプレッソ」

エスプレッソと言うと、一般的にコーヒーの飲み方を思い浮かべますが、実は抽出方法のことを指します。なのでコーヒーだけでなく、理論的には紅茶や緑茶でもエスプレッソは可能。

ドッピオを注文してみよう

ドッピオの意味がわかったら、さっそく使ってみましょう!カフェで「エスプレッソをドッピオでお願いします」と頼めば大丈夫。たったこれだけで、いつもよりたっぷりエスプレッソを楽しめます。

お店によっては値段が倍になることもあるので、あらかじめ確認しておくといいかも。エスプレッソを使ったメニューと言えば、他にもカフェラテやカプチーノ、マキアートなどがありますね。これらを注文するときもドッピオが使えます。

いつもよりコーヒーの風味を強くきかせたカプチーノにしたいときや、キャラメルマキアートに挑戦したいけど、甘いものが苦手という方など、色んなシーンにもドッピオが効果的です。「キャラメルマキアートをドッピオでお願いします」と注文すれば、2倍量のコーヒー豆を使ったキャラメルマキアートを楽しむことができます。

その他のエスプレッソ用語

ドッピオ以外にも、エスプレッソ用語はいくつかあります。日本で使う人は少ないようですが、外国人観光客が日本のカフェで注文するときには、使う方も多いようです。

ソロ

一般的なエスプレッソ一杯分のことです。ドッピオの半分ですね。日本では「ワンショット」「シングル」と言うこともあります。

リストレット

エスプレッソと同じ量の豆で、抽出量は半分になります。エスプレッソ・ソロおよびドッピオよりも、さらに味が濃く、苦味の強いコーヒーです。ちなみに、リストレットとは「限定された」という意味。

ルンゴ

エスプレッソ・ソロと同量の豆で、抽出量を倍にしたものです。苦味が少なくスッキリとした味になるので、エスプレッソに挑戦したいけど濃厚すぎるのはニガテという方にオススメです。ルンゴとは「長い」という意味のイタリア語。

ドッピオの飲み方

本場イタリアでは「カフェ(コーヒー)」と言えば、普通エスプレッソのことを言います。ドッピオも普段からよく飲まれていますが、やはり苦味が強いので、お砂糖をたっぷり入れたり、牛乳で半分に割ったりするのが一般的。甘いおやつと一緒に楽しむのもいいですね。

お砂糖やミルクをたっぷり入れても、あまり混ぜずに、味の変化を楽しむのがイタリア流だそう。輪切りにしたレモンを浮かべる「カフェロマーノ」や、ホイップクリームを乗せた「コンパンナ」も人気アレンジです。

気を付けていただきたいのは、エスプレッソは抽出してすぐ飲んでいただきたい、ということです。時間が経過するごとに味が落ちてしまいますので、注文してすぐ、豊かな香りとコクを堪能してください。

ドッピオを活用してアレンジを楽しもう!

エスプレッソが一般的なイタリアでは、日本におけるコーヒーや紅茶のように、様々な自己流アレンジを楽しむ飲み物として、日常的にエスプレッソをカスタマイズしています。ぜひドッピオを活用して、自分専用メニューを楽しんでくださいね。

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