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世界第2位の味!ベトナムコーヒーのエスニックな風味を楽しもう

豆知識

 

2018.09.25

ベトナムコーヒーとは、ベトナムの伝統的なコーヒーの入れ方をいい、ベトナムカフェ、ベトナム式コーヒーなどと呼ばれることもあります。深煎り豆とフランス式のフィルター「カフェ・フィン」を用い、コンデンスミルクを混ぜるのが特徴。

本場ベトナムでコーヒーを頼むと、フィルターがグラスに乗せられたまま提供されます。ホットコーヒーでもグラスに注ぐのがベトナム流。最初は戸惑うかもしれませんが、独特の苦みと合わさって、どこかエスニックでクセになる美味しさです。

ベトナムは、今やコーヒー生産量が世界第2位となりました。日本でおなじみのアラビカ種とは違って、ロブスタ種が主流です。一体どんな味がするのか、興味深いですね。今一番ホットなベトナムコーヒー。美味しい入れ方や飲み方をご紹介します。

ベトナムコーヒーの歴史

コーヒーがもたらされた19世紀後半、ベトナムはフランスの植民地支配を受けるようになりました。そのときから現在まで、フランスのコーヒーの入れ方を受け継いでいます。

現在はアラビカ種を用いることも増えましたが、栽培が始まった当初からの、ロブスタ種を用いることが多いです。チコリーを加えてフレンチローストしたコーヒー豆を、粗めに挽きます。

このとき、バターやチョコレートなどのフレーバーをつけることもあります。日本人にはなじみ薄い飲み方ですが、フレーバーコーヒーといって、ベトナムに限らず、海外旅行へ行くとお土産屋さんでもよく見かけます。

ベトナムのカフェ文化

ベトナムと聞くとどんな風景を思い浮かべますか?意外にも、ベトナムには驚くほどカフェが多く、カフェ文化が浸透しています。路上カフェや屋台カフェがあるのも、ベトナムならではの光景です。

このようなカフェ文化は、植民地時代には一部の富裕層だけのものでしたが、路上カフェが登場したとたん、一気に庶民に浸透しました。今や生活の一部となったベトナムコーヒー。カフェ・フィンを用いた抽出の間、ベトナムの人たちは、談笑しながら待つことすら楽しんでいます。

フランス式のフィルター「カフェ・フィン」

ベトナムコーヒーに使われるフィルターは、3層構造の「カフェ・フィン」と呼ばれるものです。ステンレス製もしくはアルミニウム製で、底に細かい穴がたくさん空いています。

カップに乗せる平たい部分、お湯を受ける筒状の部分、筒の中に入れるフィルターという3層に分かれており、それぞれに細かい穴が開いています。コーヒー粉が穴をふさぐので、お湯も簡単には通らず、抽出に5~10分かかります。

フィルターはお湯をたくさん受けられる大きさにはなっておらず、濃く抽出されます。そのまま飲むと、大変苦いそうです。

ペーパードリップでベトナムコーヒーをいれるとどうなる?

カフェ・フィンはアジア雑貨店やインターネット販売で気軽に入手できますが、かといって近所のスーパーで売っているシロモノでもありませんよね。もしペーパードリップでベトナムコーヒーをいれたら、どうなるのでしょうか。

ベトナムコーヒーに使われるコーヒー粉は、多くがフレーバーコーヒーといわれるものです。特に人気があるのは、バニラやキャラメルの風味が加えられたもの。しかし、ペーパードリップを使うと、これらの風味がペーパーの中に残ってしまうのです。

カフェ・フィンを用いるとフレーバーもしっかり抽出することができます。ベトナムでフレーバーコーヒーが浸透しているのは、カフェ・フィンのおかげかもしれません。

ベトナムコーヒーの美味しいいれ方

それでは「カフェ・フィン」を使ったベトナムコーヒーの美味しいいれ方をご紹介します。カフェ・フィンの穴を通り過ぎないよう、コーヒー豆は中挽き程度がオススメです。コンデンスミルクに負けないよう、濃厚なコーヒーを抽出するので、雑味の少ない深煎り豆がベストです。

できればベトナム産のロブスタ種を見つけられるといいですね。日本でよく飲まれるアラビカ種では、コンデンスミルクとの相性が悪く、ベトナムコーヒーを楽しむことができません。

ベトナムコーヒーのいれ方①フィルターにコーヒーをセットする

フィルター層の中ぶたを開けて、コーヒー粉を入れます。一杯分の量は12~15g程度です。中ぶたをきつく締めると抽出時間が長く濃いコーヒーになり、中ぶたで濃さを調節することができます。

ベトナムコーヒーのいれ方②蒸らす

グラスの上にフィルターを乗せ、お湯を少量そそぎ、コーヒーを蒸らします。20秒程度おきましょう。

ベトナムコーヒーのいれ方③抽出する

残りのお湯を注いで上ぶたをします。コーヒーがすべてグラスに落ちきるまで待ちます。お湯の量は一杯120ccが目安。カフェではこの状態で提供されることが多いです。

ベトナムコーヒーのいれ方④コンデンスミルクを混ぜる

抽出が終わったら、グラスからフィルターを外します。コンデンスミルクをよく混ぜて飲みましょう。アイスの場合は、コンデンスミルクをよく混ぜたものを氷入りのグラスに注ぎます。

コンデンスミルクの量は、1杯につき大さじ1杯程度が一般的ですが、お好みで好きなだけ加えてみるのもいいかも。飲む前によ~く混ぜるのが本場ベトナム流。まるでデザートのような味わいを楽しんでください。

ベトナムコーヒーのアレンジ

基本的なベトナムコーヒーはご紹介したとおりですが、日本でもカフェオレやカプチーノがあるように、ベトナムでも独特のアレンジレシピがあります。

ベトナムのミルクコーヒー「カフェ・スア」

ベトナムのミルクコーヒーに当たりますが、生乳ではなくコンデンスミルクを使います。あらかじめカップにたっぷりコンデンスミルクを入れておき、その上にコーヒーを注ぎ入れます。スプーンでよく混ぜて飲むと、濃厚なコーヒーキャンディーのような味わい。

ベトナムのカフェオレ「バクシウ」

ベトナムの中でも南部で親しまれる飲み方で、コーヒーの割合を少なくしてコンデンスミルクの量を増やします。コンデンスミルクの代わりに生乳を用いることもあり、女性に人気のメニューです。

ベトナムのアイスコーヒー「カフェ・スア・ダー」

ベトナムは年間をとおして暑い国です。アイスコーヒーもよく好まれ、氷の入ったグラスに注ぎます。カフェ・ナウ・ダーと呼ばれることもあります。

ベトナムコーヒーのおともにふさわしいのは?

本場ベトナムでは、コーヒーを頼むと、口直しにジャスミンティーやハス茶(ロータスティー)を出してくれることがあります。ひとりに1ポットくれたり、おかわり自由というお店も。そう、コーヒーよりも多い量なんです。お茶に合う餅菓子を追加オーダーすることもあるのだとか。ゆったりとティータイムを楽しむことができそうですね。

ベトナムコーヒーとコンデンスミルクの深い関係

ベトナムコーヒーに欠かせないコンデンスミルクですが、フランスからコーヒーがもたらされた頃、ベトナムではなかなか新鮮な生乳が手に入らず、代用品としてコンデンスミルクを使ったのが始まりでした。

コンデンスミルクなら常温保存が可能なので、ほぼ常夏の国ベトナムでは広く受け入れられ、現在にいたるベトナムコーヒーの基礎になったということです。もしそのころから新鮮な牛乳が流通していたら、コンデンスミルクのベトナムコーヒーは誕生しなかったかも!?

ベトナムコーヒーとロブスタ種の深い関係

ベトナムコーヒーの最大の特徴はコンデンスミルクですが、どんなコーヒーにもコンデンスミルクが合うわけではありません。ベトナムで栽培されているコーヒーの多くはロブスタ種。アラビカ種が入ってきたころは栽培技術が追い付かず、ロブスタ種の栽培が主流になったといわれます。

日本で主流なのはアラビカ種です。酸味が強く、花のような香りがします。一方、ロブスタ種はアラビカ種に比べ、苦味・渋みが強く、こうばしい香りがします。しかし、アラビカ種に比べて栽培が簡単で、病気に強いという特徴があります。個性の強いロブスタ種だからこそ、コンデンスミルクとの相性もバッチリだったというわけですね。

ロブスタ種とは?

今や世界第2位のコーヒー生産地であるベトナムですが、ほぼロブスタ種に頼っています。一方、世界の主流はアラビカ種で、総流通量の7割を占めています。アラビカ種はブラックで飲むのに適していると言われ、ロブスタ種は味が劣る缶コーヒーやインスタントコーヒー、ブレンドコーヒーなどに用いられています。

ロブスタ種でベトナムが世界第2位になるということは、それだけロブスタ種の需要が高まっているということでもあります。近年、新興国や途上国でのコーヒー需要が急上昇しているそうです。それと一緒にベトナムコーヒーの人気もうなぎのぼり!?

ベトナムコーヒーをもっと身近に!

ベトナムが世界第2位のコーヒー生産地になったことも踏まえ、ベトナムコーヒーは注目を浴びています。日本とは一味違ったエスニックなコーヒー、ぜひ試してみてください。

最近ではカフェでベトナムコーヒーを提供するお店も増えました。美味しいベトナムコーヒーを探してみるのもいいかもしれませんね。

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