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ダッチコーヒーとは?今年大注目の水出しコーヒーの秘密にせまる!

豆知識

 

2018.09.23

ダッチコーヒー(dutch coffee)とはなにか、ご存知でしょうか?直訳すると「オランダのコーヒー」となりますが、実は水出しコーヒーのこと。現在のような栽培方法が確立する以前は、苦味やエグ味の強いロブスタ種の栽培が主で、なんとか美味しい飲み方を、と考案されたものです。

インドネシアのほか、中南米でも伝統的に飲まれています。なんでも、木の枝につるした袋でコーヒーをろ過したのが始まりだとか。ダッチコーヒーは、意外にも深いコクがあり、美しい色合いが特徴。

一滴ずつポタポタ垂らす「コールドブリュー」を見たことがあるかもしれませんが、家庭でもかんたんに作ることができます。暑い季節にはぜひ試したい飲み方ですね。ダッチコーヒーの美味しい入れ方や美味しい飲み方についてご紹介します。

ダッチコーヒーとは

現在も世界第4位のコーヒー生産量を誇るインドネシアは、オランダに植民地支配を受けてコーヒーの栽培を始めたころから、ロブスタ種が主流でした。現在はアラビカ種とかけあわせるなど、品種改良も進んでいますが、当時のインドネシア産ロブスタ種はとても苦く、個性の強すぎるものでした。

なんとかして美味しく飲みたい、と考えられたのが、ダッチコーヒーです。コーヒーと水を入れたツボを一晩土の中に埋めて置き、翌朝取り出してろかして飲んだのが始まり。低温で抽出するため長い時間がかかりますが、熱も圧力もかけないので、カフェインやタンニンが溶けにくく、丸みのあるやさしい味わいに仕上がります。

ダッチコーヒーなのにオランダにはないって本当?

先に述べたように、ダッチコーヒーとはインドネシアで考案された飲み方。オランダにはダッチコーヒーはありません。あくまでも、インドネシアがオランダ領だったことからついた名前なんですね。

ロブスタ種ってどんなコーヒー?

現在、コーヒーはアラビカ種と呼ばれるものが主流です。アラビカ種は味がよく、単一(ストレート)で飲むことも多いですが、病気に弱く、栽培が難しいという短所があります。一方のロブスタ種とは、栽培しやすく病気に強いため、大量栽培に向いている品種です。

価格も割安ですが苦味が強く、アラビカ種とのブレンドで飲まれることが多い品種です。インドネシアで生産されているコーヒーの9割はロブスタ種といわれています。

ダッチコーヒーの美味しいいれ方

ダッチコーヒーの作り方はとってもカンタン。低温で長時間、一滴一滴…と手間をかける必要はありません。「冷浸式」といって、家庭の冷蔵庫に入れて一晩待てば、翌朝には美味しいダッチコーヒーが味わえます。

手軽ではありますが、水の味がそのまま出ますので、水道水をそのまま使うのはオススメしません。

ダッチコーヒーの豆選び

ダッチコーヒーには中~深煎り豆を使います。浅煎り豆を使うと、酸味ばかりが強く出てしまい、色もイマイチきれいに出ません。また、お湯に比べて抽出に時間がかかるので、細挽きがベスト。

苦味が出にくいいれ方なので、苦味の強い銘柄をダッチコーヒーで試してみるのもおもしろいですね。

ダッチコーヒーのいれ方①

サーバーに水とコーヒー粉を入れ、やさしく混ぜ合わせます。目安は、3杯分で粉30gに対して水360cc程度です。このとき、あまりしっかりとかき混ぜる必要はありません。粉が水に浸ればOK。これを冷蔵庫などで12時間以上放置します。

ダッチコーヒーのいれ方②

ドリッパーでこしたら出来上がり。ダッチコーヒーは酸化しにくいので、冷蔵庫で2~3日は保存可能です。また、フレンチプレスを使うとこすのが簡単になります。

ダッチコーヒーグッズ

超カンタンなダッチコーヒー作りですが、使い捨てのお茶パックなどにコーヒー粉を入れておくとさらに手軽。麦茶感覚でアイスコーヒーを楽しむことができます。あまり長時間入れっぱなしにしておくと、濁りが出てくるのでご注意ください。

最近は、ダッチコーヒー専用のコーヒーポットも出ています。冷蔵庫のポケットに収納できるお手軽サイズから、滴下速度を調節できる本格派まで。お店で探してみてはいかがでしょうか。

ダッチコーヒーの美味しい飲み方

ダッチコーヒーのいれ方は想像以上にかんたんだったのではないでしょうか。普段飲むコーヒーとは違って、あっさりとして飲みやすく感じるので、コーヒーが苦手という人にもオススメです。

ダッチコーヒーをホットで飲んでみよう

わざわざ水で出したコーヒーを温めて飲むなんて…と、思うかもしれませんが、ダッチコーヒーは温めて飲んでも美味しいのです。まろやかな味がさらに際立ち、より一層深いコクを楽しむことができるでしょう。

お湯で抽出したコーヒーとの違いを確かめてみてくださいね。なお、温める際は沸騰させないよう、ご注意ください。煮立たせると風味が飛んでしまいます。

ダッチコーヒーを常温で飲んでみよう

冷蔵庫で一晩待つだけでできてしまうお手軽ダッチコーヒー。慣れてきたら常温抽出にチャレンジしてみてください。常温のまま飲んでみると、コーヒー豆の味がよくわかりますよ。

ダッチコーヒー以外の抽出方法

日本ではペーパードリップによる抽出方法が主流ですよね。世界には様々な抽出方法があります。抽出方法の違いで味も変わってくるのですから、コーヒーって本当に奥が深い!

ネルドリップ

ペーパードリップが紙製のフィルターでろ過するのに対して、ネルドリップとは布製のフィルターでろ過する方法です。「フランネル」という毛織物でできたドリップを使い、滑らかな口当たりのコーヒーが抽出できます。

ペーパーフィルターにくらべて目が粗いので、コーヒーの甘味を感じやすいのも特徴。一度使ったネルフィルターは、煮沸してコーヒーの粉を取り除き、冷水につけて冷蔵庫で保管します。このひと手間が美味しさの秘訣なんですね。

エスプレッソ

今や世界中に広まったエスプレッソですが、その発祥はイタリア。圧力をかけて短時間で少量を抽出することで、コーヒー豆の美味しさだけをギュッと凝縮した飲み方です。豆が持つ苦味・甘味・酸味・うま味・コクを最大限に味わえる濃厚なコーヒーです。

サイフォン

誰しも一度は見たことがあるのではないでしょうか。大変ユニークなコーヒーの抽出方法で、見ているだけで楽しくなりますよね。フラスコが上下にふたつくっついたような形状のサイフォンは、気圧の変化を利用してお湯を移動する仕組みになっています。

下側のフラスコを過熱すると水が沸騰し、蒸気圧が発生します。これによりお湯が上側のフラスコに移動し、同時にコーヒー粉と混じりあってコーヒーが抽出されます。過熱をやめるとコーヒーが下側のフラスコに吸引され、コーヒーの粉はフィルターに残されます。

サイフォンでいれたコーヒーは香りが強く、味に安定性があるのが特徴です。

氷出しコーヒー

一滴ずつ抽出していくダッチコーヒーを家庭で手軽に再現する方法があります。それが「氷出しコーヒー」です。この方法のユニークなところは、ペーパーフィルターを2つ用意すること。まず通常のペーパードリップ同様、サーバーとコーヒー粉をセットします。その上にもう一枚のペーパーフィルターを敷き、氷をたっぷり入れます。

これだけです!氷がゆっくり溶けていくので、一滴ずつ抽出することができ、これはまさにコールドブリュー。冷浸式よりも強いコクを感じられるそうです。

ダッチコーヒーが大注目なワケ

ダッチコーヒーは、近年注目度が急上昇している話題の飲み方。なぜダッチコーヒーに注目が集まっているのでしょうか。その理由はカフェインです。カフェイン=悪者というわけではありませんが、実際、カフェインを取りすぎると体に良くないのも事実。

眠れないときはカフェインを控えるべきですが、夜の一杯でリラックスしたいときもありますよね。ダッチコーヒーならカフェインが溶けにくいので、カフェインの影響が出にくいというわけです。

カフェインレスコーヒーよりも価格が安いことが多く、妊婦さんでも飲めるというのですから、これは期待できそうです。

さわやかなコーヒーをめざせ!

ダッチコーヒーが注目を浴びているもう一つの理由は「さわやかさ」。これまでコーヒーはホットで飲まれるのが主流で、コクやうま味が重要視されてきました。しかしアイスコーヒーが広まったことをきっかけに、コーヒーは新たな分野を開拓しようとしているのです。

フルーツやハーブのような、さわやかなフレーバーのコーヒーがこの先どんどん生まれるかもしれません。

ダッチコーヒーを手軽に楽しもう!

ダッチコーヒーは喫茶店でしか飲めない特別なメニューではなく、家庭でもかんたんに楽しめるものだとわかりました。一度にたくさん作って冷蔵保管しておけるのも魅力ですね。ダッチコーヒーならではのコクとまろやかな味わいは、ペーパードリップとは異なるもの。違いを試してみるのもいいかもしれません。

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