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チコリコーヒーとは?カフェインレス&美肌効果でパリジェンヌに大人気

コーヒー豆

 

2018.10.29

チコリコーヒーは、ヨーロッパで一般的なハーブティです。コーヒーをまったく使わず、味も香りもコーヒーによく似ているということから、カフェインを制限したい方を中心に、コーヒーの代替品として広まりました。寝る前でも気兼ねなく飲めるのも人気の理由。

とくにフランスでは、健康によいことで、あえてチコリコーヒーを選ぶ方も多いようです。なんでもチコリコーヒーには、糖代謝をよくする、栄養価が高い、デトックス効果がある、など、女性にうれしい効果がたくさんあるんだとか。

チコリは通常、大きな葉を取り除いた芽の部分が流通していますが、チコリの根の部分を乾燥・焙煎した「ローストチコリ」から抽出するのがチコリコーヒーです。ここではチコリコーヒーについて徹底的に迫ってみました。

チコリってなに?

チコリ(チコリー)とは、キク科キクニガナ属の多年草です。ヨーロッパでは一般的な食材で、1枚ずつ葉をむいてレタスにしたり、そのままごろんと煮込んで食べたりします。ちなみに葉だけでなく花、茎、根、種、どれも食べられるそうで、日本でもチコリの根を「ちこり芋」として販売する試みがあります。

みなさんもご存知の通り、日本の『爽健美茶』にもチコリが含まれています。ほら、あの歌…♪

チコリの成分

チコリには「イヌリン」という水溶性食物繊維をはじめ、たくさんの食物繊維が含まれており、整腸作用やむくみ改善効果があります。イヌリンといえば、日本ではゴボウが有名です。日本でのごぼう茶と似たような感覚で、ヨーロッパではチコリコーヒーを飲むのかもしれませんね。

ほかにもオリゴ糖が含まれていることから、ミネラル類の吸収促進や、血糖値の上昇抑制などの効果もあるそうです。

チコリは「肝臓の友達」

チコリには肝機能を高める効果もあるそうです。古代ギリシアの医者ガレノスは「肝臓の友達」と言って親しみ、当時から胆石の特効薬として使用されていたとか。脾臓、胆のう、腎臓などの臓器を浄化する作用があり、患者にも進めていました。

肥満にも効果があり、消炎作用があって気管支の炎症にも有効など、まさに万能食材。チコリコーヒーで気管支炎が改善されたという報告もあります。

チコリコーヒーの注意

チコリコーヒーはカフェインがないので、妊婦さんや授乳中の方にすすめるお店もあるそうですが、チコリコーヒーに含まれるイヌリンの効果が強すぎて、子宮が収縮してしまうこともあります。おなかが張ったり、流産を引き起こす可能性が指摘されていますので、妊娠中・授乳中は避けた方がいいでしょう。

また、キク科アレルギーの方も注意が必要です。

チコリの兄弟「チコレ」?

チコリは英語でchicory、フランス語でendive(アンディーブ)と言います。一方、レタスによく似たギザギザした葉っぱの野菜でチコレ(英語でendiveエンダイブ、フランス語でchicorée、和名キクヂシャ)というものがあります。

キク科キクニガナ族の一年草で、どちらも同じキク科キクニガナ属で、味もよく似ていることから、両者を混同している誤記もよく見られます。日本で野菜のチコリを買う時は、コロンとして葉が開いていないものが多いですが、一方チコレ(エンダイブ・キクヂシャ)はレタスのような形状をしています。

なお、チシャとは日本語でレタスのこと。これを覚えておけば間違いなし!

チコリってどんな味がするの?

チコリは歯触りがよく、ほんのり甘味がありますが「菊苦菜」という和名のとおり、苦味のある野菜です。赤いものはチコリ・レッドと呼ばれるほか、ラディッキオ(リーフチコリー)と呼ばれる変種もあります。

中でもラディッキオ・ロッソはハクサイが赤くなったような見た目で、高級食材として扱われているとか。チコリの旬は、12月から春先までの冬の間ですが、輸入ものが一年中流通しています。店頭で販売されているものは、芽の部分を日光を遮断して栽培する「軟白チコリ」が一般的です。

チコリは家庭でも育てられる?

チコリは家庭でも育てることができます。日光が当たらないようにすれば軟白栽培も可能で、苦味が減ってやわらかくなるのだとか。1メートルほどの背たけになりますので、いずれは支柱が必要です。高温多湿が苦手なので、暑い時期は直射日光を避けます。

初夏5月ころから晩夏にかけ青く可憐な花が見られ、うまくいけば毎日咲きますが、翌日にはしぼんでしまいます。咲いたらすぐに収穫して、エディブルフラワーとしてサラダとして楽しんでください。

チコリコーヒーのいれ方

チコリコーヒーを入れるには、ローストチコリを入手して、ペーパードリップで抽出します。もしくはインスタントのチコリコーヒーもあるので、手軽に試したいという場合にオススメ。お湯やホットミルクに溶かすだけでチコリコーヒーを楽しむことができます。

チコリコーヒーの味

そもそも大戦中のコーヒー代替品として誕生したチコリコーヒーですが、現在まで飲まれているということは、それなりのワケがあるんです。飲んでみるとわかりますが、ほろ苦く、深煎りブラックコーヒーのような風味。牛乳とも相性がよく、カフェさながらのラテが楽しめます。

また、チコリに含まれるイヌリンやオリゴ糖は、牛乳のカルシウムを吸収しやすいという性質があるなど、栄養面からもオススメの飲み方です。豆乳にすると牛乳よりも濃厚な味わいになるとか。ぜひ試してみたいですね。

チコリブレンド

コーヒーにチコリをブレンドすると、かえってコーヒーの風味が増すと言われており、「パリジャン・コーヒー」「チコリブレンド」と呼ばれ、広く親しまれています。コーヒーだけの場合よりも苦味が少なく、ミネラルが豊富なんだとか。

フランスの植民地下にあったベトナムでは、現在でもチコリブレンドが多く、特にアイスコーヒーのときはチコリブレンドを使うのが定番。見た目は真っ黒なのに、飲んでみると意外にもさわやかな風味です。

ベトナムコーヒーらしく、コンデンスミルクをたっぷり入れて味わいたいですね。

チコリティー

細かく挽いたローストチコリを使い、エスプレッソマシンやドリップで抽出したものをチコリコーヒーと言いますが、そもそもハーブティとして用いられるチコリ。ティーバッグでお茶のように抽出することもあります。

薄めに抽出すると紅茶のような味わいになり、濃く抽出すると麦茶のような味わいに。夏は水出しもオススメです。

焼酎のチコリ割り

ようはウーロンハイ、緑茶ハイと同じ考え方で、焼酎のチコリ割りという飲み方もあるようです。ホットでもアイスでもおいしく、オリゴ糖のやさしい甘味が楽しめます。国産チコリを生産している岐阜県では、なんと「ちこり焼酎」なんてものも。

チコリからお酒をつくったのは世界初の快挙!フルーティで甘い香りがするそうです。ぜひちこり焼酎をチコリコーヒーで割ってみたいですね。

チコリコーヒー以外のコーヒー代替品

カフェインレス(デカフェ)製品が注目を集めている昨今、チコリコーヒーに限らず、市場には多くのコーヒー類似品があります。いくつか調べてみました。

タンポポコーヒー

焙煎したタンポポの根から抽出したもので、コーヒー豆のようにクロロゲン酸化合物が含まれていることから、風味がコーヒーによく似ています。カフェインを含まず、母乳の質を高め、母乳の出をよくする、子宮内の血液の循環に作用すると言われ、妊娠中・授乳中のお母さんでも安心して飲むことができます。

二日酔いや肝臓によく、便秘解消に用いられることも。

大豆コーヒー

大豆を焙煎して抽出するもので、「ソイカフェ」と呼ばれることも。家庭のフライパンでも焙煎することができ、材料も入手しやすいですね。ドリップではうまく抽出できないので、ティーバッグのように数分間ひたします。豆乳を加えて「ソイラテ」にすると、相性も最高です。

雑穀コーヒー

大麦やライ麦、玄米、チコリなどをブレンドして、焙煎したものから抽出します。チコリコーヒーも、実は穀物コーヒーの一種。紅茶とコーヒーをブレンドしたような味になり、ヨーロッパでは広く浸透しています。

ちなみに「穀物」とはでんぷん質を主体とする食物を指し、お米、小麦、トウモロコシ、ダイズなどを含みます。チコリは穀物には含まれませんが、大麦やライ麦とブレンドされることが多いので、一緒に穀物コーヒーと呼ばれるようです。

これらは天然のビタミンB群が豊富なので、ダイエット中の栄養補助にもオススメです。

寝る前に試したいチコリコーヒー

コーヒーによく似た風味で、カフェインレスのチコリコーヒー。牛乳や豆乳との相性もいいということなら、夜、寝る前にカフェオレで試してみるのはいかがでしょうか。寝ている間に美肌&健康が促進されるなんて、素晴らしい!フランス人の美はチコリコーヒーから作られているのかもしれません。

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