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クレマトップには乳製品が使われていないって本当?コーヒーフレッシュとは

その他(ミルク・水・砂糖)

 

2018.09.18

「クレマトップ」「ブライト」「クリープ」「マリーム」すべてコーヒーフレッシュの商品名です。コーヒーフレッシュとは、コーヒーを注文した時についてくる小型のポーションクリームです。お子様のおやつゼリーが入っていそうなアレです。

液体のものばかりでなく、粉タイプのものもあり、日本では「クリーミングパウダー」と区別することもあります。海外では「クリーマー」「ホワイトナー」などと呼ばれているようですが、名前があるということは、世界中に同じようなものが存在しているという証拠。

牛乳や生クリームが冷蔵保存が必要なのに対し、常温保存が可能なので、ホテルや喫茶店など、多くのロケーションで利用されています。家庭で使っている方も多いのでは?クレマトップをはじめとする、コーヒーフレッシュのすべてを追いました。

クレマトップとは

コーヒーホワイトナーの中でもよく聞く「クレマトップ」とは、ネスレ日本から発売されているコーヒー用クリームのことです。ちなみに「ブライト」は、同じくネスレ日本ですが、パウダー状になっています。

ビンに入った大容量タイプ、1回使い切りサイズのポーションタイプ、カロリー控えめのハーフタイプなどがあります。

ブライトとは

クレマトップが1979年に発売されたのに対し、ブライトは1969年に発売されています。ビンに入った大容量タイプをはじめ、使い切りのスティックタイプや、ビニール袋に入ったタイプなどがあります。

最近ではキャラメルラテ用、ショコラテ用、クリーミーラテ用といった新しいタイプも登場。コーヒーに冷たい牛乳をそそぐと温度を下げてしまうことに着目して、お湯を注ぐだけでアツアツクリーミーなラテが完成する新しいタイプの商品です。

最近登場した「ブライトリキッド」は、なんと液体タイプのブライト。従来の「ブライト=パウダー」という概念を完全に覆しました。しかしクレマトップの存在感がいくぶん心配になってしまいますね。

「ブライトホイップ」

ネスレ日本から登場した最新のブライトホイップは、フワッフワのホイップクリームがかんたんに作れるという、ブライトラテよりも、さらに進化型の商品です。パウダー状のブライトホイップに小さじ1杯の水を加えてよく混ぜると、ふわっふわのフレーバーホイップができちゃいます。

ドリンクに使うだけでなく、スイーツのトッピングなど、アレンジ自在。今のところバニラフレーバー、アーモンドキャラメルフレーバー、ヘーゼルショコラフレーバーの3種類が出ています。手軽にカフェの味が楽しめるなんて、ぜひ試してみたいですね。

コーヒーフレッシュとは

牛乳や生クリームは、冷蔵庫に入れていても長期間の保存は難しいものです。長期間保存に耐えうる代替品はできないか、ということで開発されたのがクリーミングパウダーでした。1958年にはアメリカで「コーヒーメイト」という液体状のものが発売され、のちにネスレがそれを買収します。

日本では1975年に似たような製品が発売され、徐々に広まることになりました。コーヒーメイトを見てみるとわかりますが、パッケージデザインがブライトそっくり。アメリカのコーヒーメイトには、ペパーミントフレーバーやジンジャーフレーバーなど、日本よりもバリエーションが豊富です。試してみたいですね。

コーヒーフレッシュには乳製品が入っていないって本当?

クレマトップやブライトの成分表示を見てみるとわかりますが、コーヒーフレッシュには乳製品が入っていません。主成分はなんと植物性油脂で、これに水と乳化剤を加えてクリーム状にしているのです。砂糖や香料、着色料などで風味を調整している製品もあります。

乳化剤ってなに?

水と油は本来けんかしてしまうので、混じりあうことはありません。しかし一定の条件をクリアすると、互いに混じり合ってクリーム状になります。マヨネーズは一番身近な乳化の例ですね。乳化された状態は、高温や低温に弱く、しばらく放置すると分離することもあります。

なので常温保存がオススメ。また、乳化の状態をカンタンに作ることができるのが乳化剤という成分です。クレマトップやブライトに使われている乳化剤は、カゼインナトリウムという牛乳からできる食品なので、害はありません。ただし牛乳アレルギーの方はご注意ください。

コーヒーフレッシュでガンになるって本当?

乳化剤は界面活性剤と呼ぶこともできるので、コーヒーフレッシュはガンになる、と思っている人がいます。界面活性剤といえば、合成洗剤や石油化学製品に代表される成分ですよね。でも別に、コーヒーフレッシュに洗剤が入っているわけではありません。

セッケンや洗剤の主成分となるのは合成界面活性剤ですが、牛乳由来のカゼイン、大豆レシチン、卵黄レシチンなど、天然界面活性剤もたくさんあります。界面活性剤=悪としてしまうのはうなずけませんね。

界面活性剤とは?

界面活性剤とは、「分子内に親油基と親水基を持つ物質の総称」です。カンタンに説明すると、油にも水にもよくなじむ物質だということです。マヨネーズは、卵黄レシチンという天然の界面活性剤が、油と酢をむすびつけているのです。

本来、油と酢だけでは混じり合いませんが、卵黄レシチンは油にも酢にもよくなじむので、最終的にマヨネーズができるというわけです。

クレマトップは乳製品じゃないの?

クレマトップは、植物油脂にカゼインを加えることで、まるで生クリームのような濃厚なクリームを作り出しています。バニラやミルクの香料を加えているので、本当に乳製品だと思っている方も多いでしょう。科学の力ってスゴイ!

カゼインは牛乳由来ですが、あくまでも主成分は植物油脂なので「乳製品」とは言えません。コーヒーにクレマトップを入れると、本当に濃厚な生クリームを入れたカフェオレのような味わいになりますが、成分から言うとバターコーヒーの方が近いのかもしれませんね。

コーヒーフレッシュの数々

ネスレ日本が出しているクレマトップやブライト以外にも、日本では多くのメーカーがコーヒーフレッシュを販売しています。各社それぞれに特色ある製品ですので、いくつかご紹介していきます。普段のコーヒーの参考にしてくださいね。

森永乳業「クリープ」

クレマトップはじめ、コーヒーフレッシュは主成分に植物油脂を使用していますが、クリープは日本で唯一、乳製品といってよいコーヒーフレッシュです。本当に牛乳の成分を主成分としており、香料も着色料も使っていないというこだわりよう。発売も1961年と、どこよりも早かったとか。日本人って本当にスゴイ!

メロディアン「メロディアンミニ」

メロディアンミニは、1975年に日本で初めて植物油脂から誕生したコーヒーフレッシュです。乳化剤にカゼインナトリウム、大豆レシチンなどを使用しており、トランス脂肪酸も入っていません。

めいらく「スジャータ」

「褐色の恋人」というキャッチコピーでもおなじみのスジャータは、1976年に発売されました。スジャータとは、修行中の仏様に乳がゆを捧げた少女の名前から来ているのだとか。褐色のコーヒーをよりおいしく飲むために、フレッシュでありたい、という願いが込められています。

乳化剤にカゼイン、大豆レシチンを使用しているほか、デキストリンを配合することで、パッケージを開けたときや、注ぎ入れるときに飛び散るのを防ぐ役割をしています。

味の素AGF「マリーム」

インスタントコーヒー大手でもあるAGFから出ているコーヒーフレッシュが、マリームです。液状マリームには乳化剤として大豆レシチン、カゼインナトリウムを使用しているようですが、パウダータイプの乳化剤には乳化剤の種類が明記されていません。植物性油脂を主原料にしたものを使用しているということなので、グリセリン脂肪酸エステルではないかと思われます。

トランス脂肪酸とは

トランス脂肪酸とは、自然界に存在しない油脂のカタチを、合成して無理やり作り出したものといわれます。これを取りすぎると健康に悪影響があると言われ、マーガリンやショートニングに多く含まれているといいます。

といっても、自然界にまったく存在しないわけでもなく、完全にゼロとするのは難しいようです。WHOで定める摂取量の目安は、総エネルギー量の1%未満。日本人はこれをはるか下回っています。

さらに、各社の企業努力で、トランス脂肪酸を極力使わずに済むような製品が日夜研究しています。普段の生活ではそこまで気にする必要もなさそうです。

ブライトリキッドが生まれたワケ

クレマトップとよく似たブライトリキッドが発売されたのには、実は深いワケがあるんです。それは、一言でいうと「知名度」。クレマトップが1979年に発売されたのに比べて、ブライトは1969年に発売されています。

各メーカーが同時期に似たような製品を発売しており、クレマトップが出たころにはすっかり、パウダータイプのコーヒーフレッシュが定着していた、というわけです。近年「ネスカフェアンバサダー」「ネスプレッソ」などのコーヒーメーカーの普及に伴い、クレマトップも張り切ったのですが、ブライトには勝てなかった…というところでしょうか。

どちらもネスレの製品ですけどね。

ネスレと「ネッスル」

現在は「ネスレ」という社名で、商品名としても定着していますが、過去は「ネッスル」といっていた時期がありました。イギリスで実際に「Nessels」としていた時期があり、日本でも長い間「ネッスル日本」という社名を名乗っていました。1994年に「ネスル日本」に変更し、現在に至ります。

クレマトップを探してみよう

クレマトップはあくまでも乳製品ではありません。しかし、牛乳を飲む習慣がない人や、いつも余らせてしまう人にとっては、手軽にクリーミーなコーヒーを楽しめる画期的なアイテムです。温める手間をかけなくてよいのも魅力ですし、そんなに悪者扱いしなくても、たまにはいいんじゃないかな、と思います。

来客時に出すのも、気が利いていてオシャレじゃないでしょうか。もし気が向いたら、試してみてくださいね。