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コーヒー豆の種類にはどんなものがある?コーヒーの味を決める要素とは

コーヒー豆

 

2018.11.20

コーヒー豆には色んな種類があります。アラビカ、ロブスタなどの品種や、アラビカ種はさらに、ティピカ、ブルボンの2大品種があり、細かな品種改良も進んでいます。日本のお米の品種を思い浮かべると、わかりやすいかもしれません。

また、同じ品種でも栽培している国や気候が違うこともあります。購入時には産地が記載されていても、品種までわかることは少ないですね。産地が違うと、栽培や収穫の方法が異なることがあります。大きく味に影響を与えるのは、精製方法の違い。

生豆の状態でもこれだけの違いがありますが、焙煎やいれ方が変わると、さらに大きな違いがあります。こちらでは、特にコーヒー豆の種類について調べました。豆選びの参考にしてくださいね。

コーヒー豆の精製方法の種類

コーヒーの実が収穫されてから豆の状態になるまでを「精製」と言います。果肉を割ると、ミューシレージと呼ばれる粘液質に覆われており、さらにパーチメントという固い皮に包まれているのがコーヒーの種です。精製には大きく分けて4種類の方法があります。

ナチュラル(非水洗式)

収穫したコーヒーの実をそのまま乾燥させたのち、脱穀して生豆にする方式で、ブラジル、エチオピア、イエメンなどで行われています。果肉がついたまま乾燥・発酵するので、生豆にも果実由来の香りや甘味が出ます。果汁の黄色がかった色が生豆にも出ます。

数週間かけて乾燥させるので、ときには天候によって品質が変わることも。

ウォッシュド(水洗式)

コーヒーの実を収穫したら、まず機械で果肉を取り除き、ミューシレージを洗い流したのち乾燥工程に入ります。透明感のあるすっきりとした味わいに仕上がるほか、品質を一定に保つことができ、多くの国で行われています。また、ミューシレージを取り除く方法が、フルウォッシュド、ダブルウォッシュドなどと、地域や国で細かく異なり、それぞれ微妙に違った味わいが生まれます。

パルプドナチュラル(半水洗式・セミウォッシュド)

果肉を取ったあと、ミューシレージがついたまま乾燥工程に入ります。ナチュラルよりも均一に仕上がり、独特の甘味が出ます。

中米ではミューシレージをミエル(はちみつ)と呼ぶので、ハニープロセスと呼ばれることも。ミューシレージの残存率から「レッドハニー」「ブラックハニー」などと呼び方が異なり、生産者のこだわりを持ったコーヒーが続々と誕生しています。

スマトラ式

インドネシアのスマトラ島で行われている精製方法で、ミューシレージを乾燥させる前にパーチメントを取り除きます。乾燥させる前に脱穀するので、カビが生えることもあります。

ほかの豆にはない深緑色をしており、大地を思わせるような野性的な香りがあり、濃厚なコクが特徴です。マンデリンもスマトラ式で精製されています。

コーヒー豆の生産地の種類

コーヒー豆を購入すると「ブラジル」「エチオピア」などと生産国が記載されています。また「ブルーマウンテン」「キリマンジャロ」などと、国ではなく地域を限定したブランドが記載されていることも。

最近では農場や生産者・品種まで限定したコーヒー豆も登場し、シングルオリジンと呼ばれ注目を集めています。日本でも生産者の名前がわかる農産物を買えることがありますね。コーヒー豆もついにその時代に突入したのです。

ここでは、大まかに生産国を分けて、かんたんに特徴を紹介します。

ブラジル

ブラジルはコーヒー豆の生産ランキングが世界第一位の国。土壌がコーヒーの栽培に最適と言われ、どんな人にも愛される、バランスの取れた味わいが特徴です。香り・酸味・甘味・苦味・うま味・コクすべてそろっており、ブレンド基盤に用いられることも多いです。

プランテーション栽培でナチュラル精製が主流です。

中南米~コロンビア、ホンジュラス、グアテマラなど

中南米の国々は地理的にコーヒー栽培の条件が整っており、品質のよいコーヒーを産出します。中には一年中コーヒーの収穫が可能というパラダイスも!フルーティな香りと、スッキリした酸味、豊かなコクが特徴です。

零細農家によるウォッシュド製法が多いですが、国によって流通や格付けに個性があります。

インドネシア

トラジャ、マンデリンなど有名なブランド豆も多く、苦味が強いのが特徴のインドネシア豆。気候的にナチュラルが難しく、ウォッシュド精製が一般的です。苦味が強いためミルクもお砂糖もたっぷり入れて飲むのがインドネシア流。香り高く、根強いファンも多いです。

エチオピア(モカ)

「コーヒーの女王」と呼ばれるほどの華やかな香りが特徴で、柑橘系の果実やみずみずしい花のような酸味を持ちます。酸味を飛ばさないよう浅めに煎るのがオススメ。

世界で一番コーヒーを飲む国民と言われることもあり、輸出量と国内消費量があまり変わらないというコーヒー大国です。ナチュラルが一般的ですが、イルガチェフェなど水洗式の豆もあります。

コーヒー豆の品種の種類

アラビカ・ロブスタ・リベリカの3種類を「コーヒー三大品種」と言います。現在、世界で流通しているコーヒー豆の7割はアラビカ種で、残り3割はロブスタ種が占め、リベリカ種はごくわずかです。

アラビカ種が人気なのは、味がいいから。ロブスタ種は風味におとる一方、低地でも栽培可能で、病虫害に強いことから、大量栽培に適しています。

アラビカ種の種類

アラビカ種のなかでもティピカ種とブルボン種が、味もよくアラビカ2大品種と言われています。しかし収量が少なく、病虫害に弱いため、品種改良が進みました。ティピカ種はアラビカ種の中でも原種に近い種類で、ブルボン種はブルボン島で生まれた突然変異種です。

アラビカティピカ

マンデリン、ブルーマウンテン、コナなど、有名ブランドコーヒーを次々輩出しているのがアラビカのティピカ種。収量が低く安定しませんが、香りが強く、上質な酸味と甘みを持つなど、近年人気が盛り返している種類です。希少価値のある高級品種も多いですね。

アラビカブルボン

甘味が強く、濃厚なコクを感じられる、まろやかな口当たりです。品質はよいものの収量が安定せず、病虫害や寒さに弱いため、品種改良がすすみました。ムンドノーボやカトゥアイはブラジルの主力品種で、良質な風味と高収量を兼ね備えています。

アマレロ

コーヒーチェリーと呼ばれるとおり、コーヒーの実はサクランボによく似ていますが、中には一風変わった変異種も。アマレロと呼ばれる種類はコーヒーの実が黄色い品種の総称です。「アマレロブルボン」などのブランド名で販売されていることもあります。

栽培が難しく非常にデリケートな種類ですが、味・香り・コクを兼ね備えた味。「一番おいしいブルボン」と言われることも!

ハイブリッド種

アラビカ種の味と、ロブスタ種の強さを求めて、2品種を交配したものがハイブリッド種です。バリエダ・コロンビアという品種は、一度ロブスタ種と交配したものの人気が出ず、再度アラビカ種と戻し交配した種類。現在はコロンビアで多く栽培されています。

野生種

コーヒーが初めて歴史に登場するのは10世紀ころ。以来、世界中に広まって愛されていますが、ごく最近発見された新種もあるのです。エチオピア原産のゲイシャもそのひとつで、パナマのエスメラルダ農園産のものが有名ですね。

ゲイシャは収量は少ないものの、コーヒーとは思えないほどのフルーティな香りが特徴で、現在は中南米諸国に栽培が広がっています。

ロブスタ種

2015年、コーヒー豆の生産国ランキングで、ブラジルに次いで第2位の国となったベトナム。ベトナムでコーヒーとは意外に感じる方も多いのではないでしょうか。ベトナムで主に栽培されているのはロブスタ種で、苦味や渋み、カフェインが強く、缶コーヒーやインスタントコーヒーに用いられる種類です。

近年、中国など途上国でのコーヒー需要が急激に高まった影響で、ベトナムのコーヒー豆需要が増えているのだとか。少しずつアラビカ種の栽培も広まっているそうです。

コーヒー豆の種類は決まりましたか?

こちらで紹介した以外にも、コーヒー豆にはたくさんの種類があります。気分でコーヒー豆を変えてみたり、たまには喫茶店こだわりのブレンドを試してみるのもいいですね。

また、コーヒー豆は、焙煎や入れ方の種類でも味が変わります。シングルオリジンやアレンジコーヒーをくわえると、コーヒーの種類はまさに無限大。とっておきの一杯を見つけてくださいね。

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