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イタリアンローストはどんな焙煎?アイスコーヒーやカフェオレに最適の理由

コーヒー豆

 

2018.11.26

イタリアンローストとは、コーヒーの焙煎度合いを8種に分けた中で、一番深煎りの状態を指します。豆の色は真っ黒で、コーヒー豆が持つ油分が表面ににじみ出てくるので、ツヤツヤと照りがあり、コクが深いのが特徴的。「イタリアン」の名前どおり、イタリアで飲むエスプレッソに定番の焙煎度。

同じコーヒー豆でも、焙煎度や挽き方、いれ方によって味に違いが出てきます。イタリアンローストは、なによりガツンとくる強烈な苦味が特徴。酸味はほとんどなく、コーヒー豆を焦がしたような香ばしさや、くん製のようなスモーキーな香味も加わります。コクと苦味が強いので、ミルクとの相性もバツグン。イタリアンローストの楽しみ方をとことんご紹介します。

イタリアンローストのコーヒー

イタリアンローストは、表面に油分が浮き出るほどの焙煎度合い。コーヒーを入れてからも、表面に油が浮くほどのコッテリ濃厚なコーヒーを楽しむことができます。また、ほかの焙煎度合いではないようなスモーキーな香りを楽しめるのも大きな特徴です。

焙煎時間が長くなるにつれ、焦げたような風味が加わり、強い苦味が出てきます。ミルクを加えてもしっかりとした苦味が残るので、カフェオレやカプチーノも向いています。コーヒーの苦味が大好きな方はブラックで挑戦してみてくださいね。

アイスコーヒー

イタリアンローストは、酸味が感じられない代わりに苦みが強く、焦げた感じや、スモーキーな風味が加わります。そのため、スパイシーな印象があり、同時に砂糖を焦がしたような甘味もあります。スパイシーなピリッとした風味が強調され、コッテリしたイタリアンローストも、さわやかに楽しむことができます。

カラメルソースやブラウンシュガーのような甘味があるので、ハチミツやメープルシロップなど、クセのある甘味との相性もバツグンです。アイスコーヒーは氷を入れるので薄まってしまいますが、強いコクのあるイタリアンローストなら問題なし!

ネルドリップ

日本ではペーパーフィルターを使ったドリップコーヒーが主流ですが、イタリアンローストにはネルドリップもおすすめ。ネルドリップはペーパーフィルターより目が粗く、コーヒーオイルが抽出されやすいのがポイントです。

イタリアンローストのコッテリ感をさらにしっかりと楽しむことができます。ペーパーフィルターはコーヒーオイルを吸収してしまいますが、ネルドリップではそれがありません。一度試してみたいですね。

エスプレッソ

コーヒー豆が本来持つうま味がギュッと濃縮されているエスプレッソ。本場イタリアでは、お砂糖をたっぷり入れて楽しみますので、苦味が強いイタリアンローストは、エスプレッソに適した焙煎と言えますね。

と言っても、日本で一般的な焙煎の8段階は、アメリカの基準がもとになったものです。イタリアではカフェごとに焙煎しているお店が多いものの、イタリアンローストが主流というわけではありません。

グイッと飲みほした後は、お砂糖をスプーンですくってみてください。イタリアンローストを最後まで楽しむ最適の方法です。

焙煎とは

コーヒーの生豆を焙煎することで、コーヒーはさらなる魅力を発揮します。焙煎という工程が誕生したのは13世紀。それまでは生豆もしくは果実や薄皮がついたまま、お茶を煮出すようにしてコーヒーが入れられていました。

焙煎は偶然誕生したと言われており、山火事が発端だとか、暖炉に落としたのがはじまりだとか、諸説あります。現在では焙煎方法も多岐にわたり、生豆の個性を生かすために焙煎方法も選ぶ時代です。

直火式

網や鉄板などに生豆を乗せて、直に火を当てます。もっとも手軽ですが、同時にもっとも難しく、焙煎士によって大きく個性が出る方法でもあります。一方でスモーキーな香りが出やすいのが特徴。

イタリアンローストは一番上の焙煎度になるので、強い火を一気に当てられる直火式が選ばれることも多いのだとか。モカの産地では、いまだに各家庭で生豆からフライパンで焙煎する伝統が残っています。なお、業界では「ちょっかしき」と読むそうです。

炭焼

炭焼コーヒーは、日本でも喫茶店などでよく見かける焙煎方法ですね。炭による遠赤外線効果で、コーヒー豆の中心部まで均一に火が通り、ムラなく仕上がります。炭火独特の香りが加わり、スモーキー香とはまた違った雰囲気が楽しめます。イタリアンローストに相当する焙煎度にすることもでき

熱風式

ドライヤーのような熱風でコーヒーを焙煎する方法です。バーナーで発生させた熱風をコーヒー豆の入ったドラムに送り、焙煎します。大量のコーヒーを一度にムラなく焙煎できるので、メーカーや大型工場などで採用されています。

半熱風

熱風を当てるドラムに小さな穴が開いたパンチングメッシュになっており、熱風だけでなく直火の火力を加えることができます。酸味が引き立ちやすく、近年スペシャルティコーヒーで採用されている焙煎方法です。ドラム熱の使い方次第で焙煎に違いを出すことができるので、焙煎の腕の見せ所です。

イタリアンローストにオススメのコーヒー豆

酸味や香りが持ち味の豆は、イタリアンローストには向きません。長い焙煎の間に酸味がほとんど飛んでしまい、スモーキーな香りが加わってしまうためです。特にスモーキーな香りと相性がよくないと言われるのは、さわやかなフルーツ系のフレーバー。逆にもともとスモーキーな風味のあるコーヒー豆や、ナッツの風味のあるコーヒー豆はスモーキー香とも相性がよく、オススメです。

マンデリン

マンデリン(マンダリン)はインドネシアのスマトラ島で栽培されるコーヒーです。酸味が少なくて強い苦味があり、コクのある味が特徴。まさにイタリアンローストをそのまま形にしたようなコーヒー豆ですね。苦味が苦手な方には「マンデリンブレンド」もオススメです。

ブラジル産コーヒー豆

ブラジルは世界で一番のコーヒー大国。その理由はブラジルのテラローシャにありました。ポルトガル語で「赤紫色の土」を意味するテラローシャとは、ブラジル高原に広がる火山性の土壌です。ブラジルのテラローシャはコーヒーに最適と言われており、実際、ブラジル産のコーヒー豆は世界中で愛されています。

安定感のある味わいと言われ、酸味や苦味のバランスが取れているのが特徴。いい意味で個性が少なく、万人受けする代表選手と言えるでしょう。イタリアンローストにすると、甘味が引き立ち、強い苦味が出てきます。

キリマンジャロ

アフリカ大陸最高峰キリマンジャロ山のふもとで作られるコーヒー豆です。焙煎によって味が変わるのが大きな特徴で、イタリアンローストだとしっかりした苦味を味わえるのが特徴。「上品な苦味」と評されるとおり、甘さ、うま味、香りなどが複雑に絡み合った繊細な風味を楽しめます。

ケニア産コーヒー豆

東アフリカ赤道直下の国ケニア。キリマンジャロ山をタンザニアとの国境にしているケニアでは、キリマンジャロに近い気候のため、よく似た特徴のコーヒー豆を産出します。ココアのような強い香りが有名で、長時間の焙煎にも耐えうる個性を持ち合わせています。強い芳香はスモーキー香とも相性がよく、ブレンド用としても人気の高いコーヒー豆です。

イタリアンローストとフレンチロースト

焙煎8段階のもっとも深煎りがイタリアンローストですが、ひとつ手前の7段階目フレンチローストと比べると、どんな違いがあるのでしょう。よく言われるのは「フレンチローストまでは植物らしさが残っている」ということ。自然のフルーツやナッツの雰囲気が消える直前の、ギリギリの段階です。

イタリアンローストになると生豆の持ち味はほとんどなくなることから、ブレンドやロブスタ種にも向いています。ストレートでイタリアンローストを飲むことは少なく、「アイスコーヒーブレンド」「スモーキーブレンド」といった用途がほとんど。豆の品質にバラつきがある場合でも、安定した味を保てるといった特徴も、イタリアンローストの良いところですね。

イタリアンローストの良さを生かして

イタリアンローストには、浅煎りを始めほかの焙煎度では味わえない特徴がたくさんあります。スモーキー香や深いコク、スパイシーな風味など、特別なときに味わいたい焙煎度合いかもしれません。

カフェオレやアイスコーヒーにも向いているので、よく行くカフェで知らないうちに注文しているかも?なお、お店によっては「フレンチロースト」と「イタリアンロースト」の焙煎度が逆になっているところもあります。焙煎度を8段階で明確に分けているお店ばかりでもないので、お店ごとの個性を楽しんでくださいね。

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