コーヒーミルを使用して豆から挽いて淹れるコーヒーは格別に香り高く味わい深いものになります。その香り高いコーヒーを屋外で特に自然の中で飲むことができたらまた別の味わいが出てくるのではないでしょうか。
キャンプなどで飯盒で炊くご飯やバーベキューと一緒に、豆から挽いた本格的なコーヒーを飲むことも新たな楽しみのひとつとなることと思います。
ただせさえ荷物の多いキャンプにおいて、更にコーヒーミルまで持ち込むのことは考えただけでも億劫に思えるかもしれません。
今回はキャンプなどのアウトドアに持ち出しやすいコーヒーミルを選出してご紹介します。手軽に持ち込めるミルで自然の中でも是非とも本物のコーヒーを堪能いただけたらと思います。
アウトドアにおすすめのコーヒーミル3選
Kalita コーヒーミル KKC-25
画像引用:amazon
老舗コーヒー器具メーカー・カリタから新登場した丸洗い出来る手挽きのセラミックコーヒーミルです。本体重量は約380gと軽量で持ち運びに楽な重さなので、アウトドアでも挽き立てのコーヒーが堪能出来ます。
特徴
■繊細なコーヒーの風味を損なわないようセラミック刃を使用しています。
■底には滑り止め防止シリコンベースが付いているので安心してコーヒー豆を挽くことが出来ます。
■粗さ調整ダイヤル付きで、コーヒー粉の粒度も自由に調節が可能です。
MILLUセラミックステンレスコーヒーミル【黒染】
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安心の日本製で、コーヒー豆を挽く際にしっかりと力が入る「シリコーン製グリップ」を装備しています。コンパクトな形状で重量が約219gととても軽量なので持ち運びにピッタリですよ。
特徴
■セラミック臼(内刃)は取り外し可能で、水洗いしても錆びずに清潔に保てます。
■ 容器を外すと粗さ調節ネジがあり、お好みの挽き加減に調節が可能です。
■ホコリが入りにくい密封タイプです。
川崎合成樹脂 MILLU セラミック ウッドコーヒーミル【欅ケヤキ】
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国産天然木を使用した和風の工芸的なミルで、重量はなんと約230gと超軽量のミルです。
特徴
■セラミック刃は内刃のみ取外しが可能です。
■水洗いしてみ錆びることがなく、いつまでも清潔に保てます。
■二つとして同じ表情のない天然木を使用しています。
アウトドアで豆を持ち運ぶ時の注意点
コーヒーミルをアウトドアで使用するにあたり注意する点に関しては屋内で使用する場合とほぼ変わらないことと思いますが、「屋外でコーヒー豆を挽く」ことによる様々な違いをここで見ていくことにしましょう。
たとえ同じ作業でも、アウトドアで行うことによって全く違う作業をしている感じを受けることもあるかもしれません。
また挽いたコーヒー豆は外気の影響を受けやすいものなので使用するタイミングや保存方法等についても詳しく見ていきたいと思います。
コーヒー豆は湿度に弱い
焙煎したてのコーヒー豆は小さな穴がたくさんあいている様な状態になるため非常に水分を吸収しやすくなります。さらに挽いた豆は表面積が多くなる分水分を吸収しやすくなります。
水分を多く吸ってしまうことでコーヒー豆の品質は大きく変わってしまうことになります。
アウトドアで使用する場合は特に気候の状態が品質に大きな影響を及ぼすことになるので、持ち込む際は冷凍保存か真空パックにして保管し、ミルで挽いた豆は湿気を含む前にその場で使い切ってしまうようにしましょう。
酸素に触れると劣化が始まる
お話ししている通りコーヒー豆は外気に触れると酸化が始まります。酸化したコーヒー豆は雑味が出やすくなり後味の悪いものになってしまいます。真空パックや冷凍保存を使用するのはそのためでもあります。
せっかくアウトドアでミルを使用して新鮮なコーヒーを飲むのであれば、豆の保存状態が最も良いタイミングで飲みたいところです。
コーヒー豆は気温の影響も受けやすい
コーヒー豆は高温により焙煎されたものですが、実はその高温も焙煎したコーヒー豆にとっては「敵」となってしまう場合があるのです。
焙煎したコーヒー豆は外気の温度が高いほど化学反応を起こしやすくなるといわれています。
特に夏場などでキャンプで使用する場合には注意が必要です。温度の低い状態で保存し、使用する分はすぐに使い切るなどを徹底して美味しくコーヒーを飲んで下さい。
コーヒー豆は紫外線の影響も受けやすい
コーヒー豆は極端にいえば蛍光灯の光にも弱いというくらい光に敏感です。従って直射日光や紫外線には極力曝さない様に注意が必要となってきます。
コーヒー豆が水分の次に苦手なのがこの紫外線などの強い光であるともいわれています。
上記の理由でコーヒー豆が非常にデリケートな生き物であることはご理解いただけたかと思います。従ってアウトドアでコーヒー豆を使用する場合はその保存はとても重要なものとなってきます。
ミルを使うタイミング
そしてもうひとつはミルを使用するタイミングです。必ずコーヒーを淹れる直前に使用しましょう。
これはアウトドアに限らず屋内でも同様ですが、気候が変動しやすい屋外であれば一層コーヒー豆に与える影響は大きくなりますので、正しい時期に使用し美味しいコーヒーを楽しむための重要なポイントとして心得ておくとよいでしょう。
コーヒーミルは美味しいコーヒーを飲むための必需品ではありますが、使い方を間違えばコーヒー豆の品質を低下させてしまう恐れがあることを良く理解しておきましょう。
アウトドア用コーヒーミルの選び方ポイント
コーヒーミルは手動電動共に様々な形がありますが、アウトドアで使用する場合は持ち出しや保管しやすい物を選ぶ必要があります。できるだけ荷物を軽くしたいキャンプにおいては特にコーヒーミルがかさばってしまうようでは話になりません。
ここでは数あるコーヒーミルの中でアウトドアで使用できるものできないものをその特徴と同時に見ていくことにしましょう。
またアウトドアでの使用に適したコーヒーミルも最近製造されています。一般的に室内で使用するために製造されたミルと比較してどこが違うのかも重ねて見ていくことにしましょう。
電動のコーヒーミルはアウトドアでは使用できない?
電動のコーヒーミルは一度に多量の豆を挽くことができるなどの利便性に優れています。しかしアウトドアで使用するとなると勝手が変わってきます。
電動のコーヒーミルは元々は室内用として製造されたものであり屋外で使用することは想定されていませんでした。そのため充電式や電池式のものが製造されていないため、屋外で使用するとなると発電機やインバーターなども必要になってきます。また耐久性も不安視されています。
ただし電動のミルが決してアウトドアで使用することができない訳ではありません。
電源さえ確保できれば持ち運びに便利なカプセルタイプのものなどや他にもコンパクトなものも製造販売されており価格もリーズナブルなものが多いです。一度に多量の豆を挽く需要があり、電源が確保できる場合には電動のミルの使用も検討してみてもよいでしょう。
アウトドアで使用しやすいコーヒーミル
電動のコーヒーミルに比べて手動のミルは圧倒的にキャンプなどのアウトドアに使用されやすい傾向がありますがキャンプ用として使用される頻度が高いものにはそれなりの特徴を持っています。
その特徴とは持ち運びが必須なことから「運びやすさ」に焦点を当てられたものが選ばれます。運ぶ際にはバックなどへの収納が必要になってきます。手動ミルにも様々な形がありますがキャンプ用に選ばれるものは収納しやすいものが多いです。
家庭で使用される手動ミルは四角いものがよく見られますが、アウトドア用としてはコンパクトな筒状のものが選ばれる傾向にあります。
ハンドルが取れるもの
また手動のミルには必ずといっていいほど付いているハンドルが邪魔になってしまうことがあると思いますが、物によっては取り外しや折り畳みが出来るものも次々に商品化されています。
頑丈で軽いもの
収納しやすさの他には重量も考慮する必要があります。いくらコンパクトで収納しやすくてもずっしりと重量感があると運ぶ気も失せてきます。筒状のミルでは真鍮製のものもありますがキャンプ用として使用する場合はステンレス製の方が適しています。
耐用性も考慮しなくてはなりません。持ち運び頻度が多くなればなるほど落下する危険性も増えてきます。
そのような場合にガラス製やプラスチック製のものだとすぐに破損して使用できなくなってしまいます。そういった理由でもステンレス製が使用されることが多いようです。
多機能なもの
バイクでのツーリングキャンプ用としてコーヒーミルから、サーバードリッパーやケトルまでセットになったものも商品として販売されています。そういったものもよく調べてできるだけ便利に活用できると良いでしょう。
最近ではアウトドアで飲むコーヒーも注目されはじめているので、それ専用の道具も数多く開発され販売されている傾向にあります。
従ってキャンプなどのアウトドアにおいてより利便性の高い道具に関する最新情報もまめにチェックしてみることも良いと思われます。
アウトドアで格別のコーヒータイムを
屋内でゆったりとジャズなどを聴きながら飲むコーヒーは格別なものですが、自然の中で川のせせらぎや鳥の声などをバックミュージックにして飲むコーヒーもまた格別なものとなることでしょう。
その格別なコーヒータイムの裏方となるのが良い道具ということになるのです。
一昔前は、キャンプ好きの間でもアウトドアにおいて淹れたてのコーヒーを飲むことは諦められていて、淹れたてのコーヒーを魔法瓶に保存して持ち込んでアウトドアで飲むという方法が主流でした。
しかし最近ではキャンプ好きのコーヒーマニアも増えていることからよりアウトドアで使用しやすいコーヒー用品も多く作られています。
良い豆を良い道具で淹れて、是非ともアウトドアでのコーヒータイムが至福のひとときになることをお祈りします。